厚生労働省労働局長登録教習機関
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「林修の今でしょ!講座」は、結構見ています。
以前、この番組で、林先生が一度は受けてみたい予備校講師の授業という特集がありました。
その時に出演されていた講師の授業は、非常に面白かったです。
授業は地理、講師は村瀬哲史さんという方でした。
声も大きく、生徒とコミュニケーションをとりながら、授業が本当に面白かったです。
その村瀬先生、地理は暗記ではないというのです。
文系科目の地理なのに、暗記じゃないの?という感じですよね。
村瀬先生が言うことには、ただ地名だとか特産を暗記するのではなく、その背景にある「なぜ」とか「どうして」というのを理解すれば、暗記しようとしなくとも、頭に入るというのです。
ああ、確かにそうです!
一例を上げると、ある場所では雪が多い場所では、雪解け水も多く、水田が豊かになる。だから米がたくさん生産されるなどです。
人がその地で営んできて、自然とつきあうなかで、何を生産するのが適しているかを試行錯誤してきた背景を知ることが、理解そして覚えることになるのですね。
一連の理屈をストーリーにして覚えると、頭に入るものですね。
この授業で、村瀬先生のファンになりました。
さすがにもう予備校に通うことはできませんけども。
さて、物事の背景にある、なぜを知るとういこと、これは安全活動でも大切です。
安全活動にかぎらず、マニュアルはKNOW HOW(ノウハウ)です。
「どうやるか」ですね。
しかしノウハウには、どうしてやるのかの視点は欠けています。
決まっているのだから、やりなさいということがほとんどです。
現実的な話として、やることは知っているけど、やらないということが多いのではないでしょうか。
例えば、シートベルトを締め方は誰でも知っていると思います。
車を発進させる前には、左右を見る方法も知っていると思います。
ヘルメットのかぶり方も、安全帯の使い方も、知っていると思います。
しかし、実際には依然として、行われていないことも多いのではないでしょうか。
欠けている視点は、なぜやらなければならないのか。
なぜを知ることは、KNOW WHY(ノウホワイ)というそうです。
どうしてそれを行うのか?
どうしてやらなければならないのか?
実は、これをしっかり教育することが大切なのです。
ヘルメットを着用するのは、頭部を守るためです。
それはだれでも知っています。
頭部を怪我をするのは、どうしてダメなのでしょうか?
交通事故やその他のことでも、頭部に受けたダメージは、脳に損傷を与え、致命傷になりますよね。
上から落下してくるもので頭をぶつけたり、墜落した時に頭を打つことは、致命傷になります。
そういった時に、頭を保護するのがヘルメットです。
衝撃をうけるのですから、サイズが合ってなかったり、あご紐が外れていたら、衝撃で外れてしまいます。
だから正しく着用しなければなりません。
保護具1つ1つには、どこを何から守るのかという背景があります。
きちんとした理由があります。
ただ着けろ、決まりだから守れでは、人は受け入れません。
理由のない行動、意味もない行動は苦痛でしかありません。
意味のないことはやりたくないですよね?
保護具もどこか、どうでもいいのではという気持があるのではないでしょうか。
もしくは、こんな物つけなくても事故なんて起こさないという気持があるのではないでしょうか。
事故は100回に1回程度しかおこないかもしれません。
しかし、たった1回で致命傷になります。
安全対策には、どんな危険から守るために、なぜ必要なのかをきちんと教育する必要があります。
大切なのは、なぜです。
そしてその理由の中には、自分の身を守るだけでなく、職場の人達、そして家族があります。
自分が事故にあうと、周りの人は悲しみます、そしてあらゆる方面に被害が及びます。
あなたの体は、あなただけでのものではありません。
あなたを大切に想う人のことも、あなた自身を守るための理由になるのではないでしょうか。
とはいえ、私はどうやったらブログを見てくださる方が増えるのか、そんなノウハウを是非知りたいのですけども。