厚生労働省労働局長登録教習機関
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このブログは原則「安全」という1テーマのみを取り扱っています。
そして手前味噌ではありますが、約1年半毎日記事をアップしています。日曜祝日も、盆も正月もありません。
さて、そうなると1つ問題が出てきます。
それはネタ切れ。
フォーマット化しているものはともかく、安全に関してお届けできる内容探しにアンテナを張っている毎日です。
書こうと思っているものも多少はストックがあるのですが、スペースにはまだまだ余裕があります。
昔、笑点のメンバーに林家こん平さんがレギュラーでした。今は息子さんのたい平さんがレギュラーになられています。
こん平さんの挨拶ネタで、「会場の皆様にお知らせがあります。私のかばんにはまだ若干の余裕があります。」と、お土産を催促するというのがありますが、ちょうどそんな感じのネタ探しをしています。
安全というものは日進月歩といえども、その歩みはITなどに比べると、亀とロケットほどの差があります。 ITの進化は目覚ましく、毎日のように新技術、新製品が世に出ます。それを追いかけるだけでも難しいほどです。
しかし安全は、新しい情報が日々生まれるものではありません。
そんな状態で、いいネタになるのが、何か別のことから安全に結びつける、いわばこじつけです。
何事も見方を変えると、学びになるものです。
これを諺では、「石に漱ぎ流れに枕す」というのでしょうか。
意味は、「負け惜しみで、無理にこじつけて、自分の説を通そうとすること。」ですが、なかなか使えます。
ちなみにこの言葉は、夏目漱石のペンネームの由来ですね。
さて、前置きが非常に長くなったのですが、ここから本題です。
家の漏水で感じたこと |
先日のことです。
家で妙な音がすると思い調べてみると、水道管が破損し、漏水しているのを見つけてしまいました。
慌ててその元栓を閉めたものの、いつから漏れていたのか分かりません。
その前に、確認したときから考えると最大2週間はダダ漏れだったかと思われます。
どれほど流れたのか。
次の水道代が怖い。。。。
水道管の破裂というのは、そうそう起こることではありません。
むしろ可能性としては、低いでしょう。
マンションでよく起こるトラブルは水回りと聞きますが、それも築10年を超えてからの話。
私の家はリフォームして大体10年。
可能性としては、十分ありえるものです。
水道管は目に見える場所にはありません。
壁などに隠れているのがほとんどです。そのため異変に気づくのは困難です。
しかしながら、今回の異変によってダメージを受けるのは、私の懐です。
自分のダメージがあるものに対して、真摯になるものです。
水道管の破損を事前に把握するのは困難かもしれませんが、日常的に異変を察知できていれば、2週間も放置せずにすんだのではと思われます。
異変に気づくのは、大切なことです。
安衛法などでは、作業前に点検することと定められているものが少なくありません。
例えば明かり掘した掘削面、ずい道、ずい道支保工 、作業構台、足場です。これらは毎日の作業前に点検しなければなりません。毎日ではありませんが、土止め支保工も7日以内ごとに点検が必要です。
またクレーンやショベルカーなどの機械、ワイヤーロープも作業前の点検が必要です。
これらの点検は何のために行うのでしょうか。
それは、その日の作業が安全に進められるかを確認するためです。
掘削面などのように日々状態が変わるので、日々の点検は欠かせません。雨が降るだけでも土砂崩れの危険が高まります。
一方で、クレーンなどの機械は日々コンディションが変わるものではないでしょう。よほど強くぶつけたなどがなければ、急に故障することは少ないです。機械の多くは、徐々に壊れていきます。日常点検では故障や異常個所を初期状態で見つけられるかがポイントになります。
初期状態で異変を見つけられると何がいいのか。
それは、事故を未然に防ぐことと、修理のコストを安くすることです。
人間の病気でも、初期症状で発見し対処すると、早く治りますし、治療費も抑えられます。
逆にずるずると放置しておければ、治るものも治らなくなりますし、治療費が莫大になります。
水道管の破損もすぐに発見できていれば、すぐに修理して、水道代もかかりません。
しかし、気づかなかった時間が長くなるほど、水道代が痛いことになります。
日々の点検は、ただ見るだけではありません。
ほとんどは異常無しでしょうが、たまに起こる些細な変化を気づくことが主な目的です。
水道管の破損は、気持ち的にも懐的にも痛いですが、怪我の功名、日常点検の意義を痛感するできごとなのでした。