○コラム

災害復旧のボランティア活動でやるべき安全対策を7つほど

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広島での土砂災害で、復旧作業のボランティアに行かれる方も、多数いらっしゃると思います。私もボランティアに参加しましたが、想像以上に体に負担がかかるもので、しっかり筋肉痛になりました。

復旧活動、特に各地で発生した豪雨による土砂災害では、土木業者などが土砂撤去を行っています。しかし家屋や重機が入り込めない場所では、人の手による作業が重要になります。

しかしながら、どのような作業であっても危険が潜んでいます。緊急の災害復旧では、普段力仕事にやり慣れていない方もたくさん参加されるので、どんな危険があるのかも十分な理解がないまま、作業されているケースがほとんどではないかと思います。

本来ならば自治体やボランティアセンターなどが安全管理をするべきだと思いますが、手が回らないのが実情。自己責任と言ってしまえば、身も蓋もありませんが、現地での事故や怪我からは、自分自身で身を守る必要があります。

作業に当たられるあなたは、この上のない力になります。だからこそ、ボランティアをされるあなたも怪我なく、今日の作業を終えてもらいたいと思います。

私も作業をしてきましたので、その時感じたことを中心に、簡単ですが、災害復旧で怪我なく作業するためのポイントをまとめてみます。

1.準備を入念にしよう
私が準備していったものはこちらを参考。
災害復旧ボランティア活動で準備した10のアイテム

服装は長袖、長ズボン。日焼け対策だけでなく、木材などで怪我も防げます。
軍手だけでなく、泥に汚水が混ざっている可能性もあるので、ゴム手袋もあるとよいです。軍手は濡れると着けづらくなるので、替えがあるといいです。
マスクは粉塵から守るために必要。
泥が深いので、長靴は必須です。
帽子はキャップより、麦わらのようなツバの広いものがおすすめです。
あと、ゴミは持ち帰りましょう。

2.熱中症対策をしっかりと
塩飴など塩分補給を持って行いきましょう。水分も十分に。
休憩はしっかりと。気温によりますが、30分に1回休憩するくらいでいいと思います。

3.腰痛対策はしっかりと
水分を含んだ泥は、相当重いです。また中腰での作業が多いため、腰への負担は相当です。
スコップで泥をすくう時、急に力を入れると、腰を傷めます。
重いものを持つときは、反動を使わず、なるべく膝を使いましょう。
大きな流木は1人では持たないこと。見た目より重いです。
スコップで泥すくうときは、スコップ半分程度にする。
土のうに入れる土砂は、土のうの半分程度としましょう。
事前に腰を回すなどする。作業前にはラジオ体操するのがおすすめです。私が行ったところではなかったのですが、センター受付の後、現地に行く前にラジオ体操をするとよいのではと思いました。やってるのでしょうか?

4.衛生に気をつけよう
手洗いをしたくとも、水がないことも考えられるので、ウェットティッシュなども持っていく。
昼食は、直接触らずに食べられるものがよいと思います。

5.怪我をしないように
泥の中には、木やガラスなどもあります。不用意に手を突っ込まない。
屋根の上などに登ってはダメです。高いところで作業しちゃダメです。
建設工事で最も多い死亡事故が、高所からの墜落です。高所のプロでも事故を起こします。慣れていない人ならなおのこと危ないです。

6.交通事故に気をつける
車両が沢山行き交います。道路の真ん中を歩かない。
道路では横に広がって、歩かないようにしましょう。

7.業者の重機作業には十分気をつける
ショベルカーやダンプなどの重機が動いているので、近づかない。
ショベルなど動きはゆっくりに見えても、ぶつかれば大怪我になります。
作業員や誘導員がいるならば、必ず指示に従うこと。

以上、作業をしていて感じたことをまとめてみました。

ボランティアに参加したあなたの活動を完遂するには、怪我なく1日を終えることだと思います。ぜひ疲労を帰りの友にして、活動していただければと思います。

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