厚生労働省労働局長登録教習機関
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こんなヒヤリハットがありましたので、対策とともにご紹介したいと思います。
(株)HHCは、総合建設業の会社です。土木工事から、コンクリート、建築のなど、 どんな仕事でも、いい仕事をするので、あちこちの会社から声がかかり、仕事を請負っています。
そんなHCCの若手作業員、猫井川ニャン(27歳)は、 今日は市街地で下水道管工事の現場に来ていました。 作業するメンバーは、職長の犬尾沢ガウ(36歳)と、 ベテランの兎長耳ぴょん(58歳)、保楠田コン(46歳)でした。 仕事の内容は、小型のショベルカーで幅30cm、深さ1.8mまで掘り、そこに直径50mmの 塩ビ製下水道管を布設していくものでした。 朝、現場に4人は到着し、まずは犬尾沢が中心となって、作業内容の確認などの打ち合わせを行っていきます。 「・・・という感じで、今日の作業を進めていきます。 危険がないように、穴の出入りは脚立を使うように。 犬尾沢に指摘された、猫井川はちょっとバツが悪そうにして言いました。 少し場がほぐれたところで、犬尾沢の、 作業は、最初に交通規制を行ってから、始めました。。 さて大体穴はが所定の深さまで掘れてきたので、いよいよ下水道管を置いていきます。 「兎耳長さん、猫井川、配管を始めてくれ。 「よし、やるか」と兎耳長が言い、二人は穴の中に入りました。 穴の中では掘削床を均し、配管を置いていきます。 犬尾沢が掘り、保楠田が土を運び、兎耳長と猫井川が配管を布設する。 お昼が近づいてきたところで、犬尾沢は全員に、 全員作業場から、少し離れた休憩所まで歩いていた時に、兎耳長が猫井川に、 その様子を見た、犬尾沢は猫井川に、 穴の側につくと、一応ヘルメットもありましたが、少しの時間だし構わないだろうと思い、無視しました。 穴の底までは、約1.8m。さらに着した場所も不安定だったので、着地した瞬間、足をぐにゃりとして、尻もちを付いてしまいました。 びっくりして「に”ゃっ」と悲鳴をあげる猫井川。 悲鳴を聞いて、慌てて戻ってきた犬尾沢は、穴の底でへたり込んでいる、猫井川を見、状況をすぐに理解しました。 「だから言っただろうが!」 何とか足が回復して、地表に出てきた猫井川を待っていたのは、赤くなった額と犬尾沢の説教でした。 猫井川にゃん、その日の昼食は、少ししょっぱく感じたのでした。 |
さて、何となくお話風にしてみました。
猫井川にゃんという名前がふと浮かび、どうしてもを使ってみたかったのです。
まあ、それはよしとして。
では、このヒヤリハットと、対策について考えてみたいと思います。
今回のヒヤリハットは、「土壁からの落石にヒヤリ」ですね。
深さが1.8mの掘削ですので、作業主任者は必要ありません。
しかし、1.8mの深さだと、人一人がすっぽり頭まで入ってしまう程の深さではありますね。
結構な高さだとわかりますよね。
作業主任者ではありませんが、この現場では、犬尾沢が職長として、現場を仕切っていました。
今回は、落石が顔の横をかすめただけでしたが、こぶし大の石となると、結構な大きさです。
頭にあたったりすると、死ぬことはないかもしれませんが、かなりのダメージになりますよね。
猫井川はちょっとスコップを取りに行くからと、ヘルメットを被らずに作業場に入りました。
こういう掘削作業は明かり掘りというのですが、明かり堀作業を行う場合、作業者は保護帽(ヘルメット)を着用しなければなりません。
ヘルメットがあれば、落石が頭にあたったとしても、ガードしてくれるので、ちょっとした時間でもヘルメットは被ったほうがいいです。
もう一点、脚立を使わずに穴の底に飛び降りたので、足首をぐねってしてしまいました。
1.5m以上の高さがある場合は、昇降設備を使わなければなりません。
この場合であれば脚立ですね。
穴の底は狭いのですので、足の踏み場も充分でないことが多いです。
ジャンプは避けたほうがいいですね。
さて、さらにより落石を防ぐためにできることといえば、作業方法を検討することです。
明かり掘りで掘削する場合は、勾配をつけなければなりません。
ちょうど逆台形の形で、掘っていくわけです。
勾配の角度は掘削の深さや地質によります。
今回のケースであれば、岩盤などではありませんが、2m未満なので90°でも構いません。
スペースなどの余裕があれば、多少角度をつけてもいいですけどね。
土壁が90°と60°であれば、岩がボトンと落ちてくる危険性は違いますよね。
また、土止め支保工を設置することで、落石や土壁の崩れを防ぐことができます。
しかし、今回のように短期で小規模のものであれば、土止め支保工までは不要かもしれません。
土質が崩れやすいなどの状況に応じますね。
あと、落石を防ぐ方法としては、作業中でもグラグラしている浮石や落ちそうな土の塊があれば、
先に落としてしまうほうがいいですね。そうすると作業中に落下してくる危険はさけられます。
さて今回のヒヤリハットと対策をまとめてみたいと思います。
ヒヤリハット | 穴の底に飛び降りたら足を捻り、悶絶してたら落石が顔をかすめた。 |
対策 | 1.保護帽(ヘルメット)を着用する。 2.脚立などの昇降設備を使う。 3.浮石などはあらかじめ、取り除く。 |
さて、また猫井川にゃんのヒヤリハットは機会があれば、書いてみたいと思います。
絵心があれば、イラストの1つでも描けるのでしょうが、残念ながらそんなものはないのが悔やまれてなりません。
というわけで、次回からもがんばれ!猫井川ニャン!