厚生労働省労働局長登録教習機関
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ビジネスでは、イノベーションという言葉が重要視されています。
イノベーションとは「革新」などと表現されます。
つまり、分かりやすく言い換えると「新しい」製品であったり、サービスであったり、もっと言うと概念というものです。
ソニーは、ウォークマンで、ポケットの中のオーケストラを作り出しました。
スティーブ・ジョブスは、iMac、iPod、iPhoneで世界を変えました。
秋元康さんは、おニャン子クラブからAKBまで、どこにでもいる女の子がアイドルになるというモデルを創りあげました。
イノベーションとは、それまでになかった概念を創りだすこと、いわば世界を変えることとも言えます。
しかし世界とは何か。
とても曖昧です。
パッと浮かぶのは地球そのもの。全人類規模のこと。
しかし、常日頃そこまで壮大な事を考えている人は、そう多くないはず。
映画の「アルマゲドン」は、迫り来る隕石から地球を守るストーリーです。
また「インディペンデンス・デイ」は、地球に襲い来るエイリアンと戦うストーリーです。
どちらも世界を守る話といえるでしょう。
この場合の世界には、地球や人類などを指します。
しかし、それだけでしょうか。
「アルマゲドン」では、最後ブルース・ウィリスが、娘に別れを告げ、1人隕石に残ります。
この時の彼に、人類全てを守ろうなどと、頭にあったでしょうか。
私見ではありますが、やはり想い人、娘を守り、その幸せを願っていたのではと思います。
言う慣れば、彼の世界は、娘がいる世界だったのではないでしょうか。
もしかすると世界とは、地球規模といった大げさなものを、指すわけではないのかもしれません。
もっと身近で、このように言えるのかもしれません。
世界の中心は、あなた自身です。
私は、かつてとても太っていました。
体重は100キロ近くまであり、男ながら胸の膨らみが消えたことなぞ、一度もありません。
冬でも1人汗をかく、そんな状態でした。
そんな太った私も、ある時一念発起し、ダイエットを始めました。
なかなか体重は減りません。
食事制限をして、運動を行い、標準体重まではまだ多少ありますが、かなり痩せたのでした。
痩せてみて、いろんな発見があるもんですね!
まず、服が選べる。XLからの脱却!
Lサイズ、物によってはMサイズが選べるようになりました。
シャツを着て、異常に乳首が目立つことも減りました。
黒ばかり着て、何ら効果的でない着痩せ効果を狙わなくても、よくなりました。
当然、周りに人からの反応も、今までとは違います。
こういったことは、私にとって大きな変化でした。
まさに世界が変わるといったものです。
今だに痩せてはリバウンドを繰り返していて、肥満の世界線を行ったり来たりしているのですが、痩せるということは世界はたやすく変わることを理解させてくれました。
そんな変化は、私やあなたがいてからこそです。
それはそうですよね。
あなたが死ねば、もはや関係がなくなるわけです。
しかし世界は、あなただけではありません。
あなたがいなくなれば、あなたの周りの人に大きな影響を与えてしまいます。
となると、世界とはこのように言えるのではないでしょうか。
周りの人を環境と置き換えてもいいのでしょうが、ここでは人としてみます。
iPhoneなどのスマホで、世の中は大きく変わりましたが、それは自分自身と、周りの人が使い始め、コミュニケーションの形が変わってきたことを意味するわけです。
AKBのファンとして握手会に行っていた人が、グループに加入し、今度は握手会でファンと接するようになったとしたら、これも世界が変わった言えるでしょう。
また結婚し、子どもが生まれることは、大きな変化です。あなたの世界にメインキャストが増えるのですから。
何かしらの要因により、自分たちの身の回りに変化をもたらすことが、世界を変えることと言えます。
イノベーションとは、数限りない人たちの世界を変えることと言えます。
世界が変わるということは、何も良いことだけではありません。
悪いことも含みます。
会社をリストラになったというのは、大きな変化ですよね。
また病気にかかるというのも、大きな変化です。
変化に良し悪しはないのです。
事故とは、あなたまたは、あなたの周りの人が、損なわれてしまうことを意味します。
言い方を変えると、死亡事故とはあなたの世界が終わること、またはあなたの周りの人の世界から、1人欠けさせてしまうことを意味するのです。
あなた自身が事故に合い、亡くなるなら、もはや何もわからなくなるでしょう。
しかし周りの人は、その変化は痛みを伴うのです。
周りの人とは、誰を指すのでしょうか。
それは、妻や夫、子ども、親、友人、会社の同僚、会社などです。
1つの事故は、これらの人の世界を欠けさせます。
事故とは、あなた自身がいなくなること。または損なわれること。
あなたと寄り添う人がいなくなること。または損なわれること。
あなたの近しい人がいなくなること。または損なわれること。
こんな風に言えるかもしれません。
そして、事故は日常が損ないます。
このブログのタイトルにもしているのですが、事故とは朝いつものように出かけた人が、いつまで経っても帰ってこないことです。
もし事故で怪我をしたならば、次に「ただいま」という言葉を聞くのは、何日も経ってからです
死亡ともなると、永遠にその機会は失われます。
事故で痛い思いをするのは、あなただけではありません。
あなたの周りの人たちに、この上ない痛みを与えることになります。
映画やドラマ、漫画、ゲームでも登場人物が、退場する時は悲しく思うでしょう。
特に印象に残ったシーンだと、何年もそのシーンを思い出し涙してしまいます。
しかし事故は現実の話です。
顔を合わせ、声を交わしている人がいなくなるのが事故です。
まさに世界が変わってしまうのです。
10年も昔になりますが、福知山線脱線事故では多数の死傷者が出してしまいました。
事故で怪我を負った人、遺族にとって、あの日から世界は変わったのです。
変わってしまった世界は、もはや元に戻りません。
福知山線脱線事故に限らず、毎日のように事故が起こっています。
労災事故では、年間1000人弱の方が亡くなられています。
1000人弱とその周りの人を考えると、その数倍の人たちの世界を損なっているのです。
事故防止、安全対策とは、言うなれば、世界を守ることです。
あなたとあなたの周りの人のために、事故から身を守ることです。
世界を守るために、斬新なアイデアは必要ありません。
もちろん、より安全性をの高い機械や設備に対しては、コストはかかります。
それと同時に、仕事の前にラジオ体操をすること、ミーティングをすること、危険予知をすること、ちょっとした確認を怠らないこと、保護具を着けることで守られるものもあるのです。
世界を守るのは、ちょっとしたことでもできるのです。
逆に、ほんのちょっとしたことを怠るだけで、事故の可能性はぐんと高くなるのです。
地球を守るために隕石を破壊しに行くことまでは必要ありません。
それと同じことが、作業のプラスアルファでも可能なのです。
誰でも事故を防ぎ、今日の世界を守ることができるのです。