厚生労働省労働局長登録教習機関
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実は、先日より水道施設築造工事を担当することになりました。 いわゆる現場代理人(現場監督)です。
今回の工事は小規模ながら、土木工事、建築工事、配管工事、電気工事、機械設備工事など、ありとあらゆる工事があります。
実は、この現場を進めていくにあたって、ちょっと面白おかしい感じのことをやりたいと目論んでいます。
特に安全管理については、かねてより温めていたプランを実施したいなと考えています。
どんなことをやったのかや、現場で気づいたことなどは、ブログで書いていきます。
今回は、プランの1つ、熱中症対策についてまとめてみます。
まずは熱中症の予防に重要なことは |
屋外の工事ですので、涼しい場所での作業とはいきません。 お日様の下、昼間はカンカン照りでの仕事になります。
さらに今年の夏は8月に入ってから連日35℃を超えるような暑さです。 非常に過酷な環境で、熱中症にいつかかっても不思議ではありません。
エアコンの入った現場事務所は、近くにありますが、作業者はまとまった休み以外は、入りません。 小休止ならば、現場で行います。
熱中症予防のために現場でできることは、次のことです。
1.WBGT値による、作業場の環境管理
2.風通しのよい日陰の休憩所を作る
3.こまめに休憩をとる
4.水分や塩分を補給する
5.作業者の体調を確認し、体調を崩したら早急に休ませ、病院に連れて行く
これらのことに注意して、作業を進めていく必要があります。
この現場では、こんな対策を行います |
今回受け持つ現場でも、熱中症予防の対策は、上記の5つを注意していきます。 1つ1つのポイントに対して、対策をまとめてみます。
WBGT値とは、温度と湿度に加え、路面などから反射する熱(輻射熱)も測定します。
この3つの測定により、熱中症にかかる危険度を表すものです。
WBGT値の測定には、黒球が付属した専用の温度計を使います。
しかし、このWBGT温度計は、お高いのです。 4万、5万するものもあります。 これは簡単に買うことはできませんよね。
そこで、これを買いました。
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タニタのWBGT計で、値段も数万するものに比べて、ぐっと抑えられています。
大きさは、腰からぶら下げられる程度の大きさで、携帯性はいいです。
測定は、電源を入れた時にしてくれます。電源を入れっぱなしだと10分に1回自動的に測定してくれます。
WBGT値を下に、危険度を4段階で表してくれます。 日中使っていると、午前10時が過ぎたら、ずっと「危険」を表示しっぱなしです。 説明を見ると、「危険」域になると、原則運動禁止とか言われるんですけどね。 そうも言ってられないのが、現場作業なんですよね。
実際に使っていますが、しっかり活躍してくれています。
こんなの買えないという場合は、温度と湿度を計測するだけでも、十分に作業環境の管理になります。
また、ピンポイントでの測定ではありませんが、熱中症アプリを使用するのもいいですね。
熱中症アプリ7つを1週間使ってみました
作業者が働く環境を把握することが、まず必要なことです。
今回の現場は、近くに現場事務所を置き、日陰もあります。 ただし、作業場から少し離れているので、ちょっと休憩に使うのには不便です。
そのため、作業の支障がない場所に、簡易テントを置くことにしました。 キャンプで使うタープもいいなと思ったのですが、会社に簡易テントがあったので、これを利用することにしました。
テントには、パイプ椅子と水、塩飴、喫煙所を置いています。 これで休憩所を確保しています。
作業を行っていると、キリのいい所までやろうと思ってしまい、休憩時間を惜しみます。
仕事に集中すればするほど、体は熱に侵されていくことになります。
過酷な環境では、休憩を計画的にとらせる必要があります。
よくあるスケジュールは、こんなのではないでしょうか。
8時から5時まで仕事すると場合、12時の昼休憩に加え、10時と3時に休憩を取るというものです。
夏の間は、これらの休憩に加え、次の水分補給とも関係するのですが、30分に一度、ほんの短い時間でも、休憩するように指導しています。
水分と塩分補給のために、テントには塩飴とウォータージャーを置いています。 これを休憩とは別に、30分に一度程度、補給するように指導しています。
特に30℃を超える日は、この水分と塩分補給を徹底しています。
どんなに予防策を講じても、熱中症になる時はなります。
大切なことは、初期症状で周りが気づき、いち早く対処することです。
そのため、熱中症の症状とかかったときの対処をまとめた掲示を貼って、みんなでどうするかを共有します。
熱中症になった人は、どんなに軽い症状でも、かならず病院で診てもらうようにします。 本人が必要ないと言っても、あとから悪化することもあるので、これは必ず診てもらうようにしています。
もう1つ、本人も気づかぬうちに症状が進んでいることもあります。 これを何とか防ぎたい。
そのために考えました。 無自覚でも症状があることを見つけられないか。
考えて作ったのが、この木の板です。
これは、幅15センチで、長さが80センチ。コンパネを2枚重ねしたものです。 2組あるので、並べると1.6メートルになります。 余っている色で塗装したところ、暑さを一層感じさせるひまわり色になりました。 いわば、簡易の平均台です。
作業前や休憩明けには、この木の板を渡ってもらうことにしました。
渡っているイメージはこんなかんじ。
なぜこんなことをするのか。 それは、足のふらつきを確認するためです。
熱中症で頭がふらふらして、足下がおぼつかなくなると、この程度の幅でも歩けなくなります。
もし渡りきれない作業者は、休んでもらいます。
この木の板のヒントは、認知症や飲酒運転の確認でされているものを見てです。 熱中症も足下がふらつくんじゃないのかなと思ったのです。
この木の板、作業者からは評判はよくありません。
というより、何の意味があるんだと思われています。
通常であれば、バカバカしくは見えますよね。
そんなことは、私もよく分かっているんですよ。
効果の程はどれほどなのか、この夏が終わるまで検証ですね。
でも、1人も症状がなければ、ただ木の板を歩いていたという結果になりそうです。 まあそちらのほうが、理想なんですけど。
今のところは、熱中症にかかっている人は出ていません。 しかし、残暑は9月も続きます。 最高気温が30℃を切り、25℃くらいになるまでは、油断なりません。
それまでは、ひまわり色の木の板が活躍してくれるものでしょう。
ちなみにですが、現場には、この掲示を貼っていますよ。
こんばんは。建設業で勤務している者です。
熱中症対策として導入した木の板につきまして、その後効果はありましたでしょうか?
コメントありがとうございます。
木の板ですが、正直なところ効果は分からなかったです。
導入したのが、少人数で短期というのもあったのと、幸い導入した現場では、熱中症の症状を訴える人がおらず、みんなスイスイ渡っていました。
それらの反省を踏まえると、もし導入されるのであれば、午前の休憩後、昼食後、午後の休憩後などにやってもらうとよいと思います。
さらに体温計も準備し、体温が朝より上昇(2℃くらい)している人に渡らせるという方法も良いのではないでしょうか。