○格言でこじつける安全衛生活動

スティーブ・ジョブス、セネカ、ゲーテの格言をこじつける。

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格言を使って、安全関係の小話にしていくシリーズです。
朝礼やミーティングなどで、使えたらいいなと思います。

今回は、アップル創業者のスティーブ・ジョブスの言葉のほか、セネカとゲートの格言をこじつけます。 セネカは2度目、ゲーテは3度目の登場です。

  スティーブ・ジョブズの格言
偉大な大工は、誰も見ないからといって、床裏にひどい木材を使ったりはしない。
【解釈】

今まで事故や病気が起こったことはなく、仕事にも直接影響がないからと言って、安全をおろそかにするのは、いかがなものでしょうか。

安全は仕事に直接的な成果をもたらすものではありません。
また安全対策を万全を期したからといって、製品の出来栄えをよくすることはありません。

製品の生産に直接的な影響がないからといって、安全はおろそかにされていいものか?
そんなことはありません。

ジョブスが、大工さんの例を挙げているように、良い家は見えないところも良い品質のものを使い、手を抜きません。 もし後で隠れてしまうからといって、手を抜くと、そこから家は破たんしていくこともあります。
ユーザーが見えないところも、高品質に仕上げることが、iPhoneの品質になっているのでしょう。

安全も同じ。
直接、生産に関わらないかもしれませんが、安全をおろそかにすると、品質に影響します。
事故が起これば、生産自体もストップします。

消費者などに目には触れない安全は、大工さんが使う材料のように大事なのです。

  セネカの格言
私たちは常に命の短さを嘆きながら、あたかも命がいつまでも続くかのように振舞う。
【解釈】

私たちは、命が短く、事故や病気で簡単に失われることを知っています。 しかし、仕事になると危険な行動をとったりします。 まるで、自分の命は決して失われないと思っているかのようです。

命が1つしかないのは誰でも知っています。
誰しも自分の命は大切ですし、できれば長生きしたいと思っているのでないでしょうか。

日頃から、健康に気をつけるのも、長く健康でいたいからの行動だと思います。

しかし、仕事となると、あたかも命を軽視する行動も見られます。
機械の安全装置を外して使用する、高所では安全帯を使用しないなど、危険をかえりみない行動といえます。

命の大切さを知っているのに、仕事では危険な行動をとってしまう。
これは頭でわかっていても、行ってしまうことでしょう。

自分と仲間たちの命の大切さを理解しているならば、命を大切に行動することが大事です。

  ゲーテの格言
自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない。
【解釈】

安全はまずは自分から。自分一人くらいやらなくてもいう気持ちが蔓延すると、不安全の風土となります。
1人1人が安全にやりきることが、全員を守ることになるんですね。

1人では手に負えないことも、多くの人でやれば解決することがあります。
大きな石は1人では持ち上げられなくても、何人かで行うと持ち上げられます。

もし自分1人くらいが手を抜いても、誰かがやってくれるさという気持ちを全員が同じだけ持つと、何人で持ち上げようとしても、無理でしょう。

何事もまずは自分が力を発揮することです。
1人1人の力が十分に発揮されて、ようやく大きな物事がなしとげられます。

無事故で、安全に仕事を達成することは、1人の力ではだめです。
全員が行うべきことです。
そして、1人も手を抜いたり、疎かにしてよいものでもありません。

全員がきっちりと力を発揮することを必要とするのです。

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