厚生労働省労働局長登録教習機関
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格言を使って、安全関係の小話にしていくシリーズです。
朝礼やミーティングなどで、使えたらいいなと思います。
今回も松岡修造が登場です。毎日修造というカレンダーがロングヒットしているようですが、心が奮い立つ言葉が満載なんでしょうね。
ヘンリー・フォードの格言 |
努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。 |
【解釈】
成果が見えないことを続けるのは根気が必要です。 事故がない日が続いたからといって達成したと思い込み、途中で止めていいものではありません。 |
先日、フォードは日本から撤退するというニュースがありました。なかなか日本では苦心したようですが、アメリカではビッグ3の一角。その巨大さは揺るぎません。
そのフォードの創始者であるヘンリー・フォードは自動車という価値観を形作り、巨大な成功を掴んだ人といえます。その成功はナポレオン・ヒルの成功哲学に名を連ねています。
フォードは努力が形になるのは時間がかかると言います。努力が形になる時こそ成功があるのですが、ほとんどの人は途中で諦めます。そして成功の日の目を見ず、失敗したという挫折感を抱くのです。
安全は具体的な達成があるものではありません。いや、事故がないことが成果なら、毎日成功しているといえます。そのため、いつまでも努力のなかばともいえます。
例え毎日事故がなく成功し続けるといえども、変化も具体的な達成感もなければ、気持ちの維持は難しいものです。
安全は毎日成功し続け、飽きることなく続けることなのです。
松岡修造の格言 |
ただ目の前のやるべきことを一生懸命やること。それが応援に応えるということ |
【解釈】
毎日を一生懸命に、無事る生きること。 |
あなたを大切に思う人はあなたのことを応援しています。
その応援は何か大きなことを成し遂げることだけが、応えるものではありません。
もちろん大成功することも、その思いに応えるものであることは間違いありません。
しかし一方で目の前の壁を乗り越えようと一生懸命な姿も見ていて嬉しいものです。
毎日一生懸命生きて、帰ること。
これだけのことを実現し続けることも、思い人に応えることなのです。
ゲーテの格言 |
人々は理解できぬことを低く見積もる。 |
【解釈】
具体的な結果を感じにくいこと、生産活動に直結しない安全対策は、軽く見られ、省かれがちです。 しかし事故は結果どころか、何もかもを損なうこともあります。 |
人は理解できること、理解できないことで取り扱いを変えます。理解できないことは、コントロールができません。
理解できない、自分のコントロールできないものは、見積もりができません。
見積もりできないものは、頭の端っこに追いやられます。これはいうなれば低く見積もっているともいえます。
安全活動は生産活動ではありません。営業活動のように売上になるものではありません。
つまり直接成果につながる活動ではなく、メインの活動を支えるサポート部門です。
直接生産活動に関わらない安全活動は、もしかするとメイン活動よりも低く見積もられるかもしれません。
しかし安全活動は、命を守る活動。
そう考えると理解できる範囲に入るはず。そして決して低く見積もられるものではないのです。