○格言でこじつける安全衛生活動

カーライル、ダ・ヴィンチ、ショーの格言をこじつける

entry-662

格言を使って、安全関係の小話にしていくシリーズです。
朝礼やミーティングなどで、使えたらいいなと思います。

経験するということ、知っていることを実行することの大切さを説いた言葉が出てきます。

  トマス・ カーライル の格言
経験は最良の教師である。ただし授業料が高すぎる。

【解釈】

事故によって手痛い経験をすると、注意深くなっていきます。しかし大事故になると、かなり大きな代償を支払うこともあります。なるべくなら、やすい授業料で、注意深さを身に着けたいものです。

トマス・カーライルはイギリスの歴史家です。あと勇名なのはゲーテとの書簡が有名だったりしますね。

経験は大きな学びになります。経験から人生の指針を得ることも多いでしょう。
この経験は常にいいものばかりではありません。痛みを伴うような苦い経験もあります。

手痛い経験から、同じ失敗を繰り返さないようにすることはありますよね。
事故を経験することによって、危険作業を改めるといったことです。

安全作業をするようになるのはいいのですが、その学びを得るための事故で怪我をしたりすると、高い授業料を払うことになります。
なるべくならば、怪我などの被害を出さずに、危険作業をしないようになるのがいいですね。

事故事例を研究することや安全教育は、いわば事故の通信教育です。支払う授業料も比較的安いです。
通信教育で、実際に経験するのと同じくらいの学びが得られるようにしたいものですね。

  レオナルド・ダ・ヴィンチ の格言
私は実行することの重要性を痛感してきた。
知っているだけでは不十分だ。知識は応用しなければならない。意欲があるだけでは不十分だ。実際にやらなければならない。

【解釈】

知っていても、行動しなければ、知らないのと同じです。

安全対策も知っているだけだと不十分です。知っていることを行うことが大切ですね。

現代は情報にあふれています。知らないことでも、ネットで検索すると、大概の情報は得られます。
しかし「知っている」は、イコール「出来る」、「やっている」とは違います。

中には知識だけで行動しない頭でっかちな人もいます。

頭のなかだけで考え、想像しても何も変わりません。
知っていることは行動にしないと意味がないのです。

安全に関する行動も同じです。
作業者の多くは、どのように作業すれは安全かということは知っています。
安全帯の正しい使い方も、目的も知っています。
ただ実行されていないのです。

安全対策は思考ゲームではありません。行動して初めて効果を発揮するのです。

  バーナード・ショー の格言
人間が賢くなるのは、経験によるのではなく、経験に対処する能力に応じてである。

【解釈】

経験することは、学びになります。それは物事に対しての対処するパターンを得るということです。適切な対処パターンを知ることが賢くなるといとことと言えます。

事故を起こさないようにどのような対処をするのか。過去の経験からどのような対処パターンを学ぶかが大事なことです。

バーナード・ショーはアイルライドの作家です。ノーベル文学賞を受賞しています。
著作の「ピグマリオン」などが有名ですね。

毎日生きていると、様々な経験を得ます。
後の人生に役立つ経験もあれば、ただ流されていく経験もあります。

学びになの経験とは、自分にとって印象的だったり、衝撃的だったりすることでしょう。
こういったものは頭に残ります。
それが手痛い経験などであれば、二度と繰り返すまいとして対策を取ります。もし何の対策もなければ、その手痛いことが再び身に降りかかることになるのです。

経験から学ぶことは、次に同じような状況になった際、どのような対処するかいうことです。
対処するパターンを得ることが、賢くなるということです。

事故の経験、過去の事例から、どのように対処するかを知り、行うこと。
これが賢い安全対策なのです。

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