厚生労働省労働局長登録教習機関
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建設作業などでは、毎月災害協議会や安全大会、安全教育などが行われています。
公共工事では多くの場合で、毎月半日(4時間)は安全教育を行いなさいと決められていることが多いです。
さて、この安全教育ですが、きちんとやられているでしょうか?
しっかりされていることろもあるでしょうが、小規模の工事などではやられていないのではないでしょうか。
私の周りの感じでは、そのように思います。
とりあえず実施したという写真だけ撮影したというのも多いのではないでしょうか。
また実施されているところも、どんな内容をやればいいのかと頭を悩ますことろではないでしょうか。
毎月、毎月ネタを考えるのは難しいところです。
私もコンサルとしては、小一時間研修を行ったりするのですが、やはり4時間は大変なのは間違いありません。
毎度ネタに困っているのではないかと思ったので、今回はこんな内容をやってみてはという話しです。
災害協議会、安全大会などの式次第などを見せてもらうと、こんな感じで進行されることが多いようです。
1.挨拶
2.進捗状況
3.先月の作業報告
4.これからの作業で考えられる危険
多少の違いなどもあるでしょうが、こんなことろで似通っているのではないかと思います。
難しいのは、これだけでは4時間は長すぎることです。
さて、どうしたものか。
少なくとも一方的に話をする講義スタイルだと、大変です。
話す方も大変です。毎月4時間話すネタを作るなんて、とてもやってられません。
そして聞いている方も、眠くなることは必至でしょう。
動画を見るのもいいのですが、揃えられる動画には限りがあるはずです。
なるべくなら、準備が簡単で時間が潰せるものが向いています。
時間を使う安全教育は |
そこでお勧めなのは、グループワークです。
一方的に話すのではなく、一緒に考え、討議することです。
これはテーマを決め、素材を決めるだけなので、準備は楽です。
そして個人での検討、グループ討議、発表を行うと、かなりの時間が費やされます。
1テーマで1時間は使えます。
さらにグループ討議と発表のメリットは、参加者が自分で書いたり、発言したりするので、頭に残りやすいということです。
一方的に話を聞くだけでは、参加者は眠気とも戦います。聞いていても頭から抜けてしまうことも少なくありません。
実習の教育は、参加型なので、こういったメリットもあるのです。
どんなテーマにするかというと、これもネタには困らないはずです。
なぜかと言うと、工事の写真を使えばいいのです。
作業中の写真を見せて、どんな危険があるかを考えさせるのです。
自前の工事写真などを使って、リスクアセスメントを実施するのです。
また最近はリスクアセスメントKYも多いので、その練習するのもありでしょう。
リスクアセスメント以外のグループワーク |
リスクアセスメント、リスクアセスメントKYを実習するこれだけでも、いい教育です。
しかしそれだけでは、4時間は使えません。
それ以外にも実習が必要です。
どんな実習がいいかといと、こんなのはいかがでしょうか。
・事故事例研究
・ヒヤリ・ハット
これらは今の仕事に関係した作業の事故事例を探してくる。
またはあらかじめ作業者からヒヤリ・ハットを聞いておくと、それも使えます。
集めたネタを使い、防止するためにはどうしたらいいかをグループ討議させ、発表させるのです。
その他に、やれることはこんなことです。
・安全パトロールの報告
・みんなで現場パトロール
・保護具の使い方をみんなで実習
安全パトロールの報告は、改善点などの写真をとっておくといいですね。
みんなで現場パトロールは、自分たちで現場の問題点などを見ていけることができるので効果的です。
まとめると、安全教育ではこんな内容はいかがでしょうか。
・リスクアセスメントの実習
・リスクアセスメントKYの実習
・事故事例研究の対策検討
・ヒヤリ・ハットの対策検討
・安全パトロールの報告
・みんなで現場パトロール
・保護具の使い方をみんなで実習
このようなメニューだと、毎度別のネタも準備しやすく、4時間くらいは十分持つと思います。
安全教育、安全大会、災害協議会の準備は大変です。
こんなメニューを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
結構、時間が掛かるし、有意義な教育になると思いますよ。