○格言でこじつける安全衛生活動

「ピーナッツ」からマーシー、ウィンパー、アランの格言をこじつける

entry-679

格言を使って、安全関係の小話にしていくシリーズです。
朝礼やミーティングなどで、使えたらいいなと思います。

今回は「ピーナッツ」からの名言などがあります。これはちょっとセンチメンタルな感じがする言葉です。

  「ピーナッツ」からマーシー の格言
もし毎朝学校へゆくとき、さよならのキスしてくれる人がいさえすれば、すごく効き目があるはずです
【解釈】

朝出かけるときにキスをして送り出してくれる人がいるならば、また帰って来て会いたいと思うモチベーションになります。
事故を起こさず、無事に帰ってくること。それには、出かけるときの送り出し方が大事なのです。

事故(労災事故)は、外出時に起こります。
仕事の時に事故にあい怪我をしたり、場合によっては命を落とすことになります。

事故対策や安全行動は、自分と自分の周りの人を守るためのものです。
周りの人には、同僚や会社だけでなく、家族なども含まれます。

事故はちょっとした不安全行動から起こることが多いです。しっかり注意していれば防げたはずのものも、多いです。

家族が生きるモチベーションだという人も多いはず。
その家族に外出するときに愛情とともに送り出されたなら、それは出かける活力とともに、また帰ってこの人に会いたいというモチベーションになるはず。

家族の愛情は、何よりの安全意識の高揚になるのです。

  ウィンパー(登山家) の格言
勇気と力があっても、慎重さがなければ無に等しい。

【解釈】

仕事は精力的に進めることで成果があがります。しかしそれだけだとミスも連発し、時には事故を招いたりします。
何でもバランスが大事。
慎重さが、事故防止にもなるのです。

ウィンパーは登山家です。
過酷な環境に身を置く人の言葉なので、俄然重みが違います。

登山でなくとも前に進むためには勇気と力が必要です。
たとえ電話1本掛けるにしても、その行動を支えるものがあります。

どんどん前に進む人は、行動する人なので、成果が上がりやすいです。
ところが、その一方でミスもよくおかしているケースもあります。
仕事は早いが、ミスも多い、なんて人は近くにいないでしょうか?私がそうです。

仕事のミスは他愛のないものであればよいのですが、事故に招くものであれば命に関わります。
事故を防止するためには、慎重さも大事です。

仕事を精力的に行うのは大事ですが、一方で事故防止に向けた慎重な取り組みを行う。
バランスが大事なのです。

  E.アラン の格言
他人に対しても自分に対しても親切であること。人の生きるのを助け、自分自身の生きるのを助けること。これこそ真の思いやりである。

【解釈】

安全活動、対策は自分の身を守ることです。同時に周りの人の身を守ることでもあります。
自分と自分の周りの人の身を案じることは、親切にしていることとも言えるでしょう。
そういう意味で、安全を徹底することは、思いやりの行動なのです。

フランスの哲学者「アラン」は、本名をエミール=オーギュスト・シャルティエといいます。「アラン」はペンネームだそうです。著作には、「幸福論」があり、この中の言葉には、聞いたものがあるかもしれません。

「情けは人のためならず」という諺があります。これは意味が誤解されやすいものです。本来の意味は「人に親切にすると、廻り廻って自分に帰ってくるよ。」という意味ですね。
人に親切にすることは、幸福な人生を送るための鍵と言えます。

しかし自分をないがしろにしてはいけません。自分は不幸でも、人のために尽くすなどは格好良く見えるかもしれませんが、ただの欺瞞です。ましてや世界のために、自分を犠牲になど、ほとんどの人はできません。

貢献するならまずは身近な人からです。
そして最も身近な人とは自分自身でしょう。それから家族です。
この人たちをないがしろにして、幸福を追求するのは矛盾を感じます。

まず自分に親切に、そして近くの人に親切にしていく。
仕事の場に置き換えると、事故を起こさない、起こさせないことが重要と言えます。
事故は決して幸福なものではありません。ならばこれを未然に防ぐのが、親切というものです。

事故を起こさない、起こさないこと。
仕事においては、最低限で何よりの思いやりといえるのではないでしょうか。

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