厚生労働省労働局長登録教習機関
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格言を使って、安全関係の小話にしていくシリーズです。
朝礼やミーティングなどで、使えたらいいなと思います。
今回の格言は経験を未来に活かす、未来を予測する大切さについての言葉です。
安全に関してはKYなどがあるように、危険を予測することが大事だといえます。
アスチャム の格言 |
経験によってもたらされる事は貴重な知識である。 |
【解釈】 経験は何よりの学びとなります。そして経験は今後の人生において選択が迫らされた時、重要な判断材料ともなります。 事故の経験などを活かすこと、また周りの人に共有することは、今後の事故を防ぐための重要な知識ともなるのです。 |
多くの人は何かの選択を行う時、過去の経験を元に判断することが多いのではないでしょうか。
過去に手痛い失敗があれば、それを回避したくなるのは自然なことだと言えます。
自分が事故にあった、または身近な人が事故にあったという経験は、今後の事故回避のためのよい学びとなります。
同様の事故を防ぐためには、どうしたらよいのかを考える材料にもなります。
つまり今後起こり得る事故を防ぐには、過去の経験は重要な知識となるのです。
過去の手痛い経験も、未来に活かしてこそ有意義なものになります。
そのためには過去の事故や失敗の経験を整理し、共有される知識にしていきたいものです。
アラン・ケイ の格言 |
未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである |
【解釈】 この先、どんな世の中になるかは誰にもわかりません。 事故や安全も同じ。 |
アラン・ケイはコンピューターの父と言われる人です。
今はコンピューターが欠かせない世界です。こんな世界を創った人の言葉です。
先駆者とは誰も考えなかった、または考えたけれども実行しなかったことを行い、実現していった人です。
そうして世界を変えていきました。
自ら世界を変えようとする人は、誰よりもはっきりと次の世界をイメージしています。
事故を起こさないことは、そのような未来を実現するための努力といえます。
明確に意識して、実行する。責任者であれば、自ら率先して、安全行動や指差呼称といったことを行います。
安全ははっきりと意識して、実現していく未来です。
しかもそんなに多大な努力が必要なものではありません。
大切なことは、事業場の全員が明確に無事故を意識することです。
ヴィルマンの格言 |
人間は自己の運命を創造するのであって、これを迎えるものではない。 |
【解釈】 運命というものは、様々な条件が重なり、結果として避けられないものです。 事故の運命も、それに至るプロセスは人の行動によって変えることもあるのです。 |
運命とは受け入れざるをえないもの、避けられないものとしてイメージされます。
事故にあってしまうのも、ある意味運命だったと思えるかもしれません。
しかしその運命を迎えるのに何の手立てもなかったかというと、そんなことはないでしょう。
何か手が打てたはずです。
事故という結果も、それに至るまでに変えることが出来たのかもしれないのです。
運命とは結果です。
しかしその運命は人の行動によって、対策を十分にすることによって防げたかもしれないのです。
つまり無事故という運命も、人が創造できるのです。