4月7日は、WHO(世界保健機関)の世界保健デーとのことです。
Googleのトップ画面には、「 医療従事者のみなさん、ありがとう。」という動画へのリンクが貼られています。
動画はこちらです
言うまでもなく、新型コロナウイルスと最前線で戦っている医療従事者の方への感謝と、
その方々のために、私たちが出来ることを紹介しています。
「私たちにできること」
それは、家に留まることです。
外出を控え、家に留まり、感染を広げないこと。
これが私たちができる戦い方です。
しかし一方で、仕事に行かなければならない方も少なくありません。
私は労働安全業務に携わっております。
衛生は、専門外ではあります。
しかしながら、出来る範囲のこともしていきたいと思います。
建設業や製造業、流通など、テレワークができない仕事で、感染拡大を防ぐためにはどうしたらよいのか。
これはしっかりリスクアセスメントのテーマとして取り上げ、検討し、みんなで実践することが大事です。
ただし、本来であればリスクアセスメントはグループワークで意見を出し合うことが重要ですが、
今回ばかりは少し控えめにシたほうが良いかもしれません。
考えましょう!新型コロナウイルスへのリスクアセスメント |
新型コロナウイルスの情報は
危険性又は有害性とは
・感染すると、肺炎等の症状を起こす。
・特に高齢者、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患等)を持つ人は、急激に重症化しやすい。
・主に飛沫感染、接触感染で感染する。空気感染の可能性は、現状考えられていない。
※飛沫感染とは、せきやくしゃみなどの飛沫にウイルスが含まれ、それを他人が吸い込む。
この場合の飛沫は、目に見えないほど細かなものがほとんど。
人と近距離で話たりすると、自然と吸い込んでしまう。
※接触感染とは、せきやくしゃみなどを手で押さえることで、手にウイルスが付着する。
その状態で物(電車の吊り革、エレベーターのスイッチ、衣服など)に触れることで、
物にウイルスが付着する。
他人がウイルスに付着したものに触れ、さらに口元に持っていくことで、
体内にウイルスが取り込まれる。
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・感染者と濃厚接触した場合、感染のリスクが高くなる
※濃厚接触とは、近距離で長時間会話等をしていること。
距離は大体2メートル程度(互いに手を伸ばしたら接する程度の距離)で近接しているといえます。
時間は一概に言えませんが、会話などを一定時間(※これに目安はない)行っていた場合。
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・潜伏期間は「WHOの知見によれば、現時点で潜伏期間は1-14日(一般的には約5日)とされており」とのデータがあります。
・初期症状
発熱(37.5℃以上が目安)
風邪に似た症状
味覚、嗅覚の異変の症例もあり
一般に発熱や風邪の症状が4日以上続くと、感染の可能性が考えられるので、専門機関への相談が必要です。
感染予防対策は
・三密を避ける
※密閉空間 換気の悪い部屋内にいること
密集場所 たくさんの人が集まっている場所にいること
密接場面 間近(飛沫が届く範囲)で会話などをすること
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こんな点を考えよう。
→ 仕事場で三密空間はありますか?
→ ある場合どのように対策しますか?
・咳エチケット
咳をするときは、マスクやハンカチで覆い、飛沫を飛ばさない。
サージカルマスクは品薄です。できれば医療従事者に優先して回せるようにしましょう。
私たちは、サージカルマスクに劣るものの布マスクなども活用しましょう。
布マスクでも他人の飛沫を防げます。またウイルスが付着した手を不用意に口に持っていっても、体内に取り入れることも防いでくれます。
仮にサージカルマスクの性能の60%程度しかなくとも、十分効果は発揮してくれます。
さらに布マスクは自作もできます。私の妻が作ってくれたマスクは、猫柄です。
(一応、無地のでと希望も出しているのですが)
こんな点を考えよう。
→ マスクがない場合どのように対策しますか?
・手洗い、うがい
流水+石鹸を2回繰り返すことで、かなりのウイルスが除去できます。
アルコール消毒が理想ですが、品薄なので、手洗いを徹底しましょう。
こんな点を考えよう。
→ 手洗い場の整備はできていますか?
→ うがいも出来るようにしていますか?
・身の回りのものを清潔にする
食器やてすり、ドアノブなど、他人が触るものを消毒する。
次亜塩素酸ナトリウムが効果的。
作り方は、キッチン用漂白剤などで作れます。
決して、飲まないように!
また手や指の消毒にも使用しない。
こんな点を考えよう。
→ 次亜塩素酸ナトリウムの作成は配備は可能ですか?
・体調管理
発熱が初期症状にあります。
もし熱中症対策で、体温計を買っていた場合、ぜひ活用しましょう。
・感染の不安がある場合のフローを作る
新型コロナウイルスに感染したかどうかは、最終的にPCR検査等で確認になります。
しかし、誰も彼もが検査を受診すると、医療従事者の負担を増大させてしまいます。
発熱した時の不安な気持ちは百も承知です。しかし適切な手順を踏むことは、医療従事者へのサポートにもなります。
相談、受診のフローは各自治体で公開していることが多いです。
お住まいまたは会社所在の都道府県や市町村のHPをご参照ください。
下記は私の会社で作成した、フローです。色々参考にして、簡単にしました。
PDFにしておりますので、連絡先等を最寄りの保健所などを記入いただき、使用していただいも構いません。
2020年5月8日に相談の目安について、厚生労働省より改訂がありましたので、修正しました。(2020年5月11日)
中央の黄色の囲いには、最寄り(管轄)の保健所の連絡先や都道府県の相談窓口の電話番号を記入してください。
こんな点を考えよう。
→ 緊急時の連絡先に加え、新型コロナウイルスに関するフローも作っていますか?
以上のことなどは、上記Q&Aからピックアップしたものです。
リスクアセスメントの際には参考にしてください。
リスクアセスメントを行なう目的は、主に2つです。
1.情報を整理する。
新型コロナウイルスは連日の報道もあり、情報量は莫大です。
しかしその情報量に押され、やや混乱を生じている面もあるように見受けられます。
信頼性の高い(一番は厚生労働省発信データになるかと思います)を集め、を整理する。
中には、真偽が不確かな情報も、まことしやかに広がっています。
これらを排除することはとても重要です。
2.不安を減少させる。
不安は、得体のしれない漠然な対象を相手にした時、際限なく広がります。
私たちが出来ること、やるべきことを明確にすることで、不安は減少します。
何をすべきかが分からないのは、怖いものです。
決めたことを、徹底的にやっていきましょう。
このウイルスとの戦いは、いつまで続くかわかりません。
経済的なダメージも多大になる可能性もあります。
私たちは感染を広げないことが、唯一の戦いかたです。
とても消極的な行いですが、今は積極的に家に引きこもりましょう。
仕事で出る場合は、リスクアセスメントを行い、出来ることを明確にしましょう。
そして来年の春は、2年分のお花見に行きましょう。